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ちとせももとせ

広く浅くいけたらいいなあっていう腐女子の備忘録。

笛ステを二公演、見てきました日記

※この記事は、2016/09/07にprivatterにて公開した記事を修正・加筆したものです。元記事はこちら。
笛ステ感想 - Privatter


笛ステを二公演、見てきました。見に行ったのは下の2公演。

9/4(日)13:00
9/7(水)19:00※前楽

良くも悪くも印象に残ったことをメインに、率直な笛ステの感想です。特定の箇所について厳しいことを言っているかもしれませんが、まず最初に今回の舞台総括。
ホイッスル!を舞台で見られてよかったよ~キャラクターが動いてる、しゃべってる、すご~い!続編があったら見たいな~。でも、もし続編があるとしたらあの脚本・演出は勘弁して!!!!というか脚本・演出は裏方のはずなのに主張激しすぎない!!!???」
……という感じ。あ、これ特定の人物に対する悪口だな。でもきっとその特定の人は悪い意見には耳傾けないでしょ、だいじょぶだいじょぶって感じで開き直ってこの記事を書いております。

私、ホイッスル大好きなんですよ。なにが好きなのかも面白かったのかももうよくわかんないけど、でも中学校三年間はひたすらホイッスル!に狂っていたし(山口圭介くんの夢女子だった)、留学中日本語が恋しくなって漁ったのは笛の二次小説だったし(武蔵森とロッサ好きだった)、いまも各ジャンルで知り合ったお友達が「私も笛読んでたよ~」なんて話になればどのチームのだれが好きとか「水野は絶対FB派だよね、しかも絶対スタッフ更新で~!」とか「水野の近況はシゲちゃんツイ(orインスタ)がいちばんはやい!」とかそんな益体もない話でツイッターで2、3時間盛り上がれるし。もう、とにかく、ホイッスル!は私の好きな作品ランキングの上位に長いこと君臨しております。ずっと1位に居続けたわけではないかもしれない、でも、私の本棚から排除することはできない、そういう作品です。そして、そんな作品の舞台化を見ることによって、私は思い出しました。ホイッスル!がすごく面白かったこと、原作の偉大さを。もういちど原作を通して読んで、私の好きなあのキャラクターたちの初めから終わりまで見届けたいなという気になりました。原作、コミックスで全24巻、文庫版で全15巻、好評発売中だよ!続編にあたるサムライファイトでは大人になったみんなが見られるよ!小学館のマンガワンっていうアプリでもリバイバル連載中だよ!いい機会だから読んでくださいね!!
でもほんとうに見られてよかったなあ、と思う舞台ではあったので(主にキャストの頑張りと原作補正)、続編があれば不安がり恐ろしがり、でもきっと胸に一縷の希望を抱いて見に行くと思います。はぴどりは嫌だけどな。私、だいたい推しジャンルとかキャラは死んだり作者によって滅亡したりしているので、好きなジャンルが丸ごと人質ってこういうことなんだなって10年以上のオタク生活で初めて経験してます。ちょっとどうすればいいかわかんない。


さて、以下、
◆全体の印象
◆脚本・演出
◆キャスト(桜上水、武蔵森、その他)
◆その他シーンごとの感想
◆総括
という流れでほんとうに率直~な感想を述べておりますので、ここまで読んで不快な思いをなさった方は無理して読む必要ないです。
全体を貫くスタンスは上述のとおり、ホイッスル!は素晴らしい。舞台も、笛!だと思えば見に行ってよかった、でも主催がなあ……というものです。

全体の印象

おおむねよかった。
もう十何年前に連載終了して、たぶんそれぞれに拗らせたファンもいるだろうから解釈が万人の百点満点を満たすことはあり得ないだろうけれど……。それでも私は、キャラクターが生身の熱を持ってこの舞台上を生きていたというその一点だけで、この舞台を見られてよかったなあといちホイッスル!ファンとして素直に思います。
ただ、最初にさんざん言った通り、私は主催団体の姿勢が嫌いなので、今後もあの団体の他公演には行かないです、絶対絶対絶対。タダでチケあげる、って言われても行かねえからな。
笛ステはおおむねよかった。けれど、笛ステがたまたま思い出補正とか、原作補正とか、キャストの似せ具合とか、そういう諸々によってかさ上げされているだけだなっていうのもわかっているので。
……結局よかったのか悪かったのか、どーなのよ!?という声が聞こえてきそうですが、私は、もし続編をやるよと言われたら、主催がはぴどりであるということに対して大変複雑な心境ながら、それでも、きっと見に行ってしまうんだ……。悔しい……。こういう客側の甘やかす姿勢がクソ主催を増やすんだ……。呪いたい……。

脚本・演出

脚本は危惧していたほど、決定的には悪くない。けど、全体的に好みではない。
キャストがみんな若いから、もしかしたらそれで辛抱がきかなくて一瞬の間が作れないのかな……って見ていたんですけど、あ、ここワンテンポ間が欲しい!って思ったところでことごとく次のセリフが突っ込んでくるので、元からそういう脚本・演出なんでしょう。あとは純粋に私と芝居のテンポが合わないか。
何回でも言うけれど、好みではないです。
たまにライティング外してるのも演出のうちなんでしょうけど、だれがしゃべってるかわかりづらいからどうにかしてほしいな。劇伴のボリュームもやや大きいかも。ていうか劇中でも歌詞付き挿入歌流すの……そう……なんか新鮮だな……。
時折モノローグなんかの場面でその他のキャラがスローモーションで動く箇所があるんですが、そんなぶれぶれ動くくらいならいっそストップモーションでいいのでは?漫画原作なんだし、とか思わないでもなかったです。スローとストップ、きちんと使い分けしてほしいかもしれない。
ストーリーは2時間にぎゅぎゅっと圧縮しすぎなきらいはあるけれど、でも、まあ武蔵森戦までの話の展開なら、
 ①水野が勝ちたがるのは100%私情、その背景
 ②風祭がなにか"やってくれそう"なポテンシャルを秘めていること
 ③藤代(=他校の天才)が風祭に気づく
 ④シゲと水野にはよーわからんけど執着・因縁がある
っていうところまで最低限わかっていれば、まあ……。あとはご都合展開には目をつむり、ひたすら風祭が周りを巻き込みつつ、うまくなろうともがくのを見守るストーリーなので、現段階ではこれでいいんだと思います。現段階ではな。
途中いきなり水野・シゲのエピソードをぶち込まれたんですが、ここは、当該ファンたちがどう思うか聞きたいところ。モノローグとはいえ、こんな序盤でそこまで言っていいの?そこはもっと丁寧にやるべきなのでは……!?
演出面ではさきほどスローモーションのことを言ったんですが、そのほかで気になったのは舞台上に出てきたキャラとバックスクリーンとをリンクさせてキャラ紹介しちゃうところと、スタート時、暗い舞台上にサッカーボールがぽつんとスポットをあてられているところ。これ、ハイステの演出そのもので初見時にびっくりしてしまったので、もうすこしなんとかならなかったのかなあと。
でも、もしかしたら今後これから2.5次元ではそういう演出も増えていくのかもしれないね。……でもやーーーっぱりちょっとまんますぎてウォーリー木下さんに謝る?謝る?って煽りたくなる気がしなくもないので、うん、もうすこし工夫が必要なんじゃないでしょうか。ど直球にもホドがある。
結論:脚本・演出、チェンジ希望!
あと、これは完全に私個人の嗜好の話なんで読み飛ばしてください。
パンフの脚本・演出ページの件。パンフの表2から、脚本・演出の鈴木さんの紹介文がどーんと載っておりますが、あそこはあんな分量必要ないと思います。普通にこれまで手がけた作品、出演した作品だけ書けばいいじゃない、人となりとか不要でしょ……。
そもそも外部演出をあまりしたことのない・するつもりもない人の経歴をあれこれ華々しく書かれると、ああ~この公演もごくごく内輪の盛り上がりなのかな……そうか~……って見ているこちらが恥ずかしく・いたたまれなく・つらくなるので、あそこはあんなにページを割く必要はまったく皆無だと考えております。
しかもな~~~~にが極度の人見知り、じゃ!脚本家の性格なんてなあ、そんなもん作品には全く関係ないんですよ。板の上で勝負してよ!仮にもそれでお金貰ってるんだからさ!???なんでそういうこと書くの!セルフプロデュース下手か!下手なんだな!?
樋口先生が脚本はじめ各スタッフさんにご尽力いただいて~、と名前を出して持ち上げるのはアリかと思います。それとも、やっぱりこういう業界だからそのあたりはハッタリが必要なのか……?でもあのひと外部演出やる気ないんだよね……?謎が深まるな……。まあ単に目立ちたがりなんでしょう、ということでFA。なんか私怨じみてきた野でこのくらいにします。まあそのくらいあのページは個人的に衝撃だったのですよ、なんだあのふざけたページは。

キャスト

キャストは全体的に、雰囲気が「あ~わかる!あのキャラね!」ってなるので舞台と客席の距離から見る分にはおおむね◎。
ちょっと通りにくい、こもった声質の人がキャストに多いかも(高井と水野がわかりやすい例?)。でも、×つけるほどではないです。
……ていうかすごいゲスな話なんですけど、予算全部キャストに振ったの?ってくらい、脇こそすごい。
アドリブが日に日に長くなるのはなにか意味があったの?(笑ったけどさ!)

桜上水キャスト】

・風祭(カイトくん)
めちゃめちゃ素直で、真っ直ぐで、お日様の匂いがしそうな風祭でした。カイトくんの第一声からして素直そうだなと思った。飾らず作らず、素のままでそこにいる印象(初舞台初座長なので、もちろん気合が入りまくり、緊張不安もあったでしょうが)。原画展で最近の作品を拝見しても思ったのですが、樋口先生はまっすぐ素直ないわゆる光属性のキャラ造形がほんとうにお上手。
部活見学をしているときにひとりでリフティングをするシーンがあるのですが「あ、ボール見えないけどボールが見える……!」と思うほどに自然なボディバランスでした。パンフ見て納得したんですが、カイトくんはサッカー経験者なんですね。
後述するけれど、ディレクションのせいもあるとは思いますが、”間”を大切にしてくれたらもっともっとよくなるんじゃないかなーと思ったり思わなかったり(私好みのお芝居になるともいう)。

・水野(秋元くん)
うわ、コイツ絶対潔癖症じゃん、という水野。細っこくて、繊細そうで、触ったら毛を逆立てられそう。原作カラーイラストで見る14歳っぽさがある水野です。ウィッグが???な状態なので(ひどい)遠目で見つめていたい。
シゲが絡むとジメっと高湿度なのは原作通りでした。めんどくせーけど、でもあのお目目でうるうるされたらなあ、構いたくなるのもわかるなー……っていう捨て犬系水野(※個人の感想です)。
面白いのが、この水野、たまにカンフーサッカーをプレイするのだ!!(※これも個人の感想です)

・シゲ(麻朝)
脚が長くてほっそい。手足をふらふらさせながら飄々と歩くのがいい。ウィッグは、後ろ髪もうすこし短いほうが好きかな。顔も別に原作に寄ってはいない。でも、なんかエセ関西弁含め、醸し出す雰囲気がシゲなんですよね……。
役者さんの話になるけれど、台詞回しは相変わらず下手です。関西弁も原因ではあるだろうけれど……。なんだろうねー、素材はいいのになぜか垢抜けないよね、彼。初めて彼を見た大江戸鍋祭のころから全く変わってないぞ、麻朝★がんばれ麻朝★でも小坂くんtwitterにあった不破・シゲのツーショは大変にシゲっぽかったぞ!
最後にゴール決めるのがキーパーのシゲなのが最高に楽しい桜上水。原作通りのはずなのに妙に楽しくなってしまった。全員で守って、全員で攻撃するんだ!ほんとにな。

・高井(森内くん)
めっちゃ高井。シルエットが高井。滑舌は悪い。台詞回しも、まあキャラがね、ああいうキャラなので。勢いに任せてバーッとしゃべりがちですが、今回の展開中の青春濃度の60%くらいは彼に集中しているような気がしなくもないので(残りの振り分けは知らん)勢いとノリで生きる中学生男子として可です。こういう良くも悪くも単純で、移り気で、調子に乗りやすいキャラクターがいてくれると、いい意味で作品に卑近さが出るのでけっして嫌いじゃないです。河川敷練習後のコガくんとのやり取りには毎回笑わされました。

・森長(尾形くん)
顔かたちからしゃべりまで森長そのもの。体育会敬語(またの名を下僕喋り)を操るプロフェッショナル。リズム感がいいのか桜上水メンバーの中ではダンスが一番お上手。OPでは渋沢の次に目が行く。いや、ほんとダンスうまいんだって。

・コガ(納谷くん)
眼鏡キャラって、それだけで判別できるから気が楽です。高井くんとの掛け合いが楽しい1年生。刀ステのお小夜なんですね。気負いが感じられない、自然体の演技が心地よいです。無理してないのがいいなあ。「サッカーしてるのが好きなんだ」のセリフで、ちょっとうるっとしました。アイシ雪光さんといい、こういうキャラ好き。まあやや唐突だったけど。
あと、千秋楽後に更新された彼のブログが大変素晴らしかったのでみんなに読んでほしい。キャストのブログを一通りまわりましたが、彼のブログがいちばんじんわり来ました。
t.co

・野呂(高橋くん)
動ける太めキャラです。「デブだけど体は柔らかいんだ」のセリフ通り、見事な股割りを披露してくれました。4日マチネで見たときは、エチュードの振られ慣れてなさにこちらがハラハラしましたが、もみじの手ならぬクリームパンの手はずるいだろ。

・不破(小坂くん)
佇まいが素晴らしい。偏屈さというか、人の輪に交わらず、あくまで観察という視点を崩さない(ようにしていた)彼っぽさがある。手足がやたら細長いのもいい。桜上水のGKとして再登場してくれるのを楽しみにしております(でもこのままの続編は見たいような見たくないような)。
距離感が近いのでいつキスをかますかドキドキしました。ごめんね、腐ってて……。

・花沢、五味、外山、田中の桜上水メンバーに関しては、みんなその場にいるべき人として存在してくれたのがありがたかったです。個々人の感想は思い出したら言う。

【武蔵森キャスト】

武蔵森のユニはほんと、THE強豪校といった風格があっていいですなあ。ただ、背番号が見づらいのはどうにかしてほしかったかな。

・渋沢克郎(鮎川くん)
わかってたけど守護神。ほんと神。4日マチネのOPで初めて見たときは原作絵と比べると細すぎるかな?とも思ったんですが、ゴールマウスを背にした彼を見た瞬間、ごめん、私が間違っていた、と胸中で謝りました。
ごめんなさい、私が間違っていました。
渋沢が守っているゴールを見ていると、もう、得点できる気がしない。どこに蹴っても弾かれる気がする。彼はまっこと守護神で、武蔵森の支柱であった。あゆかわたいよう、ありがとう。私は若くてほそっこいかわいい頃の彼しか知りませんが、大人になったなあって見ていて親戚のおばちゃんみたいな気分でした(どうでもいい話が多すぎる)。
ダンスのキレが大変よろしく、また、ダンスのフォーメーションでは基本的に隣に三上・藤代(あんまりダンス上手くない。失礼)がいるから、彼のダンスのうまさが際立っていて渋沢キャプテンに対してこれまで感じたことのない胸のときめきが……。ヤダ、かっこいい。渋沢先輩、結婚して、三上と。
選抜編なんかの練習時にかぶっている黒いキャップ姿も大変ときめきポイントが高いので、あゆかわかつろうにはぜひ続編でそのお姿を拝ませてほしいです。続編……やるのかな……。

・藤代(和田さん)
アーッアーッ、ダメです、藤代がそこにいる!!好き嫌いなさそう!!ニンジン食えそう!!ってちょっと我を失うくらい藤代でした。ニンジン食べられたら藤代じゃないけど。
試合開始直後に下手側に藤代、上手側に辰巳が並んで桜上水DF陣とシゲと対峙するシーンがあるのですが、そこがもう、ライティングも相まって痺れるくらいにカッコイイ。最高。背中から無敵感にあふれている。
「――かっこ悪いなあ、俺」からの孤立無援でのごぼう抜きの流れも見られてよかったです。あと、ハイステでさんざんやったからか、スローモーションも上手ですしね。
和田さんは刀ステの感想をいろんな人から聞いて以降、私の中で評価がグンとうなぎ上りの役者さんです。ハイステで生で見たことがあるんですが、ハイステでの和田さんはぴりぴりしていて怖かったので……(だからさん付けしてる)。都選抜編とか、韓国戦とか、トレセン編とか、このひとの藤代をずっと見ていたいと思うけれど、藤代は表面上では大きな変化がないキャラなので、俳優さんとしてはどうなんでしょ、面白くなかったりするのかなあ。天才というポジションが確立してしまっているので、正直演じ甲斐はなさそうなんですよね……脚本次第か?

・三上(佐川さん)
ミカミストがいっぱい感想を書いているだろうから、私からは一言。あとは勝手に検索してください。
間宮が水野の背中にボールを蹴った後の三上「あいつこえーよ…」って渋沢に言うんだけど、この抑揚が絶妙に情けなくてSUKI。この三上はなんだかカワユイヘタレ臭がするぞ。
「傷ついてんのは俺のほうさ」って言ってるの聞きたい。
……二言になってしまった。
あと、公演が終わってからツイッター検索したら三上役の佐川さんのあまりの写真撮り慣れてなさ?に"写真を撮り/撮られ慣れてない三上"という概念に悶えるミカミストを多く見つけたので罪深いなあと思いました。

・間宮(峰くん)
マムシがそこにいる……!ってどきどきした。姿勢から目つきから、役への入り込み方がすごい。潰す、あいつは俺が潰す、っていう確固たる信念があるのだ。かっこいい。このビジュアルからはこの声が出てほしいな~っていう、私の希望をかなえてくれたのもうれしい。マムシはこうでなくちゃな、と。
開演前の影ナレにも登場してくれて、とってもいい味が出てました。台風も潰してくれてありがとう。個人的にMVPを差し上げたい。

・辰巳(坂本くん)
前述の、藤代とFWツートップが並ぶシーンのかっこよさで「辰巳かっこよかったんだねえ……!」といまさら彼の魅力に気づく。そしてキャストが坂本くん(ハイステ金田一役)だったことを思い出して納得する。前髪があると本当にかっこいいんだな、彼は。
初登場時、ズボンの中に手を突っ込んでいるからか藤代がハイタッチしてくれないのがかわいそう。でもそこでスネて藤代のお尻を叩く雑さが男子中学生らしくて笑えるので好きです。

・笠井(真央さん)
やたら男前な笠井。笠井って二重なのか?
本間先輩たちの影キャスもやっていたはずなのですが、テニミュを見すぎたせいで黒い帽子かぶってれば全員真央さん~~~!あるいはアンブロ仮面様~~~!としか思えなくなった。

そのほかの武蔵森イレブンに関しては、ごめんなさい、私の原作の記憶もだいぶ朧なのですが、やたら顔がいい(俳優さんなんだからあたりまえ)ひとたちが揃っているな~こんちゃんかわいすぎ事件だな~くらいのもので……。
ストーリーの展開的には、まあイレブン全員を出す必要はほとんどなくて、たぶんいなくてもどうにか展開できた気がします。試合開始時に両チームの同ポジ同士が互いの印象を一言ずつ言うためだけに登場した感じがしたかな。脚本も絶対シゲの「渋いダンナやわあ」渋沢「――派手なヤツ」て言わせたかっただけでは?私はこれ聞けてうれしかったけれど。
でも桐原監督・トモユキを含めた集合写真とか見るとつよそう~~~~!!!ってうれしくなっちゃうのでやっぱりイレブン揃ってよかったな~~~~!!!(チョロい姿勢)


【その他キャスト】

その他ってそんなにいないけども。

・翼は現段階では不要。セリフも、森戦の巧兄とおやっさんの状況説明セリフを分割させただけなので。不破に小さいって言われて怒っちゃったことで、翼にしては小物感が漂ってしまったのも残念。赤いユニフォームはとても似合っていたので、飛葉が全員そろっているのも見たいです。迫力ありそう。
・功兄はなんか妙にふわっふわしてておもしろかった。サッカーボールおにぎりありがとう。原作より弟がかわいくて構いたいんだなあってのが伝わってきましたが、役作りの一環だと信じております。
・おやっさんが本物。おやっさんすぎる。どこから連れてきた。松下さんのアドリブが長すぎたとき、準備するフリで屋台周りをぐるぐるまわってたのがソーキュー……。
・松下さんは(ほんとうは松下コーチと呼びたい)、あののらりくらりとした態度が理想でした。桜上水チームにアドバイスした後の「いい返事だ」とか、優しげな「楽しんでおいで」とか「いい試合だった」とか。かみしめるような声色に、こちらの涙腺が潤みそうに。このあたり、割と尺を取っていたので、間の取り方も心地よかったです。
・桐原監督は、漫画のあの細面になじんでいたので、不思議な感じがしました。あと、よくよく考えると息子のプライドをぶちのめすために巻き込まれた森1軍はいい迷惑だな~と思いましたが、トモユキからボトル入りの籠を手ずから受け取っていたので根はいい人なんだと思います(あのシーンおかしいだろ、水分って……原作でも水分だった?)。

キャストさんに関しては、総じてみなさん原作の雰囲気を尊重して選ばれたんだろうなっていうのがこちらにも伝わったので、すごく安心して見ていられました。試合中にいきなり心情吐露しだしたりしてびっくりするけど。
まあ2時間でストーリーを進めるには多少強引にやらなきゃしようがない。セリフ量もああなるのは仕方ない。あきらめも肝心です。上述の"間"に関しては、もうこれは脚本と演出と私の相性の問題だと思うことにする。相性悪いんだわ。
で、予算はキャストに全振りかい?

シーンごとの感想とか

・しょっぱなの映像+バックスクリーンを使った演出で、連載第一話が頭の中に蘇った。各年代の国際試合映像と君が代が流れて、この時点でこみあげるものがある。
・夕子先生がいないからか、桜上水の三年生たちの風祭に対する態度が原作よりヒドイ。(※原作では夕子先生が風祭を武蔵森レギュだと勘違いしたところから、部員たちと風祭のすれ違い、気まずさが生じるので)
・武蔵森が強そう。めちゃくちゃ強そう。これは勝てませんわーて感じ。
・渋沢キャプ、ラスボス感を醸し出しながら武蔵森レギュラー陣の花道フォーメーションからご登場。これが最高にしびれる。
・水野のFK前、渋沢キャプの隣に寄ってきた藤代に「靴ひもほどけてるぞ」といった風に指差すのが周りをよく見ている彼そのものな感じがしました。
・三上、笠井、中西、根岸、近藤は添えるだけって感じがします。名前の付いたモブ感は原作そのまま。でもみんなかっこいいしかわいい。前述のとおり、こんちゃんかわいすぎ問題~!ってふわふわしてたら中西も根岸も美形でくらくらした。
・辰巳が!予想外に辰巳がかっこいい…!武蔵森戦冒頭、2トップの藤代・辰巳が客席に背を向けて並び立つところが最高に痺れた。あ~~~~バカスカ点取られそう~~~~取って~~~~!!!???
・藤代が、まさにファンタジスタという印象。作中でも言及されてるけど、藤代はたったひとりでも、プレーひとつでコートの中の展開を変えちゃうマジシャンめいた存在感がある。
・で、彼らにとってそれはサッカーだった、の「それ」ってなんだったん??
一番最後が言いたかった。

総括

なんか途中途中茶化しちゃうな……シリアスになりきれない……。
ちょっとまじめなことを言いますと、連載終了から14年も経ったいま、ホイッスル!の舞台を見られたことはほんとうに幸運なことだと思っています。でも、だからこそ、とっても複雑な気分。ホイッスル最序盤の総集編にしたかったのなら、もっとうまい方法があったのではないか、とも考えてしまうのです。もっとも、何もできない私がここでわあわあとわめいても意味がないのだけれど。
実際、舞台を見終わった私は、とっても興奮していました。いろいろ言いたいことはあるけれど、でも、14年越しに、キャラクターがそこにいるんですもの。劇場を後にしながら、風祭すごい犬っぽかったな~とか、渋沢キャプテンほんと守護神、とか翼が美少女顔だなあとか、桜上水みんな漫画からそのまんま出てきたみたいじゃない?とか、シゲと水野ってホント思わせぶりだよね!とか。
でも、ちょっと落ち着いたところで気づいたんです。あれ、ストーリーに関する感想がないな?と。
原作はなにも悪くないです。むしろ、14年たっても愛されるだけの熱量があるのだな、と原画展にお邪魔しても思いましたし、そもそも漫画と現実がリンクする面白さを私が初めて知ったのはホイッスルです(2002の日韓共催W杯とか、成長したキャラクターたちが実在するサッカーチームに入団するところなんて、次元の壁を越えた感がすごくあったじゃないですか)。そういう意味では、漫画のキャラクターたちを俳優さんたちがステージの上で生かしてくれたことにはお礼を言いたいし、キャストの皆さんには素直に、お疲れさまでしたと言いたいです。
舞台「ホイッスル!」はいい舞台でした。わくわくさせてくれる、素敵な舞台でした。
でも、私は、そのわくわくや感動、熱量は2016年現在の脚本や演出なんかより、2002年にとっくに完結していた原作の力がより大きな部分を担っていたことを関係者さんに自覚してほしい。「ホイッスル!」の名を冠していたからこそ、情報解禁より先にキャスバレやらかしても、公式ツイッターでキャラプロフを間違えていても、主催団体のまずそうな評判ばかり聞いても、ちょっと痛い言動が見られても、わざわざチケットを取って、北千住まで足を運びました。看板が「ホイッスル!」じゃなきゃ、絶対見に行かなかったです。
愛着とか、諦めとか、感動とか、歯がゆさとか、そういうぐるぐるした気持ち。
ホイッスル!」をこの目で見られてうれしかったのは本当です。でも、それに混じって、この興行が成功したと思われるのは癪だなと思う複雑な気持ち。それを、私はだれかにわかってほしい。
私からは以上です。ひどい感想でごめんなさい。
……でもね、見に行ってよかったなという舞台だったよ!ほんとに!この感想を見る限りでは全然そう思ってもらえなさそうだけど……笑